2018年ふりかえり②下半期は困難づくめ 

前回書いたように2018年は1月末の研究費支援額発表後、渋谷キャストの施設やHiveShibuyaを使わせて頂き、急ピッチでロボット活動を進めてきました。

前回のブログでは書いていませんが、実は立て続けに困難にぶち当たります。
まずはWRS出場のために組んだ女子大生メンバーが4月に二人とも海外進学(Phd)が決まり、10月の大会出場ができなくなります。孫正義育英財団の財団生は留学中や海外進学希望の女子メンバーがほとんどなので、チームを組んでもいつまで参加できるかわからない。
そこで6月に新拠点ハッチェリー渋谷にガールズアートプロジェクトのリビングラボをつくり、WRS出場の新メンバーを集め、活動を開始しました。

7月 : 渋谷でリビングラボ作り、数百万の借金を抱えることに!
DKTにインターン生も来て、ラボで活動。国内外の起業家や大企業の人、VRエンジニア、女性アーティスト、大学教授やまんがゲーム研究会の大学生、孫正義育英財団の小中高大学生など多くの人が見学に訪れた。

しかし、今度は研究費が6月から降りなくなるという困難が!研究がすすんだのを「研究が変わった」と判断され、1月末に発表された研究費支給額の半分もでないとのこと。ワールドロボットサミットに向け購入した機材の研究費が出なくて大変困ります。
財団に向けて数回説明資料を書き直したり、ソフトバンク本社にも2回説明に行ったりしました。
研究がすすんだだけでテーマは変わってない事を財団でソフトバンクのスタッフにはわかって頂けたようだが、審査する有識者の判断だそうで、今期はもう決定してしまったので無理だとか。。。。
ワールドロボットサミット2018の研究費は財団から来年度の研究費申請に計上するようにすすめられたため、あらためて研究費申請を書き直し2018年度研究費として再提出した。
追記(2019年8月にWRSの研究費は支援となった)

8月 : 渋谷のリビングラボ撤退

また無料だと思っていた渋谷のラボは家賃が無料なだけで、渋谷ならではの高い公租公課税などの支払い義務があり、お金がかかることが入居後にわかる。土地の高い渋谷を出ることを決意。

9月:神奈川に引っ越すが。。。困難の連続
「葉山ファクトリー」という改装自由な場所を神奈川にみつけた。そこのオーナーから住むのは「シェアハウス海古屋」が良いと勧められ、葉山をラボに逗子を住居の二つを契約。入居している人達はクリエイターでみな親切、家賃も安いので契約した。しかし、家賃を振り込んだ次の日からオーナーの態度が激変。シェアハウスからラボへのアクセスがタクシーで1000円程度というオーナーの説明と違い、片道でも3000円ぐらいかかる事がわかる。しかも葉山はガールズアートプロジェクトのリビングラボとして使うことはwifi面でも非常に困難な部屋だと入居後にわかっていく。改善をオーナーに交渉したが、交渉できるような人ではなかった。オーナーにだまされた。
集まったWRSのメンバーも財団に対する研究費申請等が上手くできてない事等を知り、あきれて二人抜けていきました。自分の無力感に絶望し、当時は孫正義育英財団も辞めようと思った。

無料で古材を提供頂け、機材の使い方を教えてもらえるのが葉山ファクトリーの魅力だが、ロボットコンテストでは無料古材で作るより、渋谷の東急ハンズで購入するほうが送料や品質を等を考えると結局安く作れるとわかった。また、引っ越し先のシェアハウスの自分の部屋はオーナーの荷物、廃材などが高く山積みされたままで部屋の出入りで歩くことも難しい廃材倉庫のよう。荷物を運び出すという言葉を信用して、先にお金を払ってしまったことを後悔。部屋の荷物の一部は自分が入居するという事で隣の部屋にも移動されており、隣の部屋を借りている女性も景観がヒドイと困っていた。身勝手なオーナへの対応に精神面も大会の進捗面もボロボロに。

10月 : WRS大会、オーナーが変わる

撤退予定だったシェアハウスは10月からオーナーが変わった。

10月2日に新オーナー並木さんの前の拠点である藤野に連れて行ってもらった。そこで藤野のアーティストシェアハウスの住人と交流し、アーティストカルチャーに触れる。藤野から持ってきた機材などで、たった7日間で新生海古屋にオープニングパーティー会場をつくり開催!30人以上がこのシェアハウスに集まり盛り上がった!
WRS大会で女子の感性を生かしたロボットを発表!観客からは注目の的に!

新オーナー並木さんも、1階にも2階にも元オーナー荷物が山積みされており、入居希望者がいるのに撤去してくれない事に困っていた。下の写真は事務局と一緒に荷物を外に運び出してなんとか通路だけでも作ってみました、とりあえず、出入りしやすくしましたと住民に報告した時の思い出の写真(笑)


そしてやっと苦労の末、10月末に以前のオーナーの荷物が完全撤去(元オーナーの新居にシェアハウスの入居者たちが数回車で往復して運び出したらしい)
11月 : 自宅のリビングラボ化を進める

クリエイターシェアハウス海古屋のアーティストカルチャーに触れ、言葉では表現できない刺激を受けた。

12月 : 葉山ファクトリーから撤退、そして逗子にリビングラボ


葉山ファクトリーは退去の3か月前告知義務があるということなので、家賃と共益費を12月末まで支払った。お金だけでなく、その期間は無駄な労力を使い疲れ切った。シェアハウスも倉庫部屋という劣悪な環境だったため当初すぐにシェアハウスは撤去を申請した。しかし、こちらは10月に新オーナー並木さんに変わり、彼の人柄と運営で入居者も増え、居心地の良いクリエイターシェアハウスとなっていった。自宅として借りた狭いシェアハウスの部屋だが、ここはクリエイターたちが集まり、文化がとても良いので、ここを住居兼リビングラボ化することを決意。

自分は挑戦したことには諦めずに取り組む主義。
状況的にうまくいかない時は新しい場所や新しいやり方をすることが必要だと考えた。 その結果、渋谷、葉山、逗子とリビングラボは半年間で3回の引っ越しをすることになった。

WRSでロボカップで知り合いの大学院生に「君は物流とかやっている人間じゃないよ、研究開発に専念するべきだ」と言われ、自分の役目にはっと気が付かされた。
自分が今していることは交渉・物流・書類作成・人の管理といった、ローマ時代や古代中国文明からあることばかりになっている。自分はイノベーションを起こすようなロボットをつくるために起業した。しかし 研究どころではなくなっていた。
親のすすめもあり、10月の大会後から2月ぐらいまで、大学進学 とエンジニアとしての就職と を考えるようになった。

2018年は後半から2月ぐらいまではネガティブだったのでふりかえりがおくれました。
2019年からポジティブに変わっていきます。次回へ

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