ゆとりの次はオンリーワン世代?

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「偏差値や学校で人を判断する人がいるが、僕はすべての人を尊敬する。だって誰でもオンリーワンだから」とある高校生が言った。

「オンリーワン」懐かしい響きだったのでびっくりした。最近はあまりかからなくなったが、当時大ヒットしたSMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞ではないか。反戦歌で平和へのメッセージがあるとも言われたその歌詞は、幼稚園や小学校でも歌われるぐらい大きな反響があった。

まだ自己の価値観が形成されてない幼児~小学生時代にそのブームは数年続き、その世代が今、高校生になっている。

中高に進学すれば受験のために偏差値教育で競わされる。しかしその世代の子達は「ナンバーワンよりオンリーワンが大事」と心の底で信じているのではないだろうか。
私と家族はたまたまその曲が一番ヒットしている2003年度の約1年間はアメリカに住んでいたため、実体験はやや少ない。2003年の紅白はアメリカでも放送されたので見た。トリは「世界に一つだけの花」。しかも「オンリーワン」は流行語にもなったと聞いた。

帰国後の2004年4月から息子も小学校に入学するが、「世界に一つだけの花」ブームは依然続いていてTVやマスコミでもとりあげられてよく歌われていたように思う。キムタクやSMAP人気も続いていた。他の高校生もどうなのか聞いてみると、いつも授業中寝ていて「わかりません」と答える子が模試では学年で1番だったり、先生の意向で先輩の継続研究するはずだったものを自分達の主張で自由な研究にした等、今年の高2は優秀だが「我が道を行く」タイプが多いらしい。
25789176_480x480大人からナンバーワンだけを求められても満足できず、オンリーワンを通す新しい世代かもしれない。

多数の高校生から聞いたわけではないので確証はないが。

SMAPの歌が流行る前から「オンリーワンの人生」を説いていたという全盲のテノール歌手であり牧師の新垣勉氏 金沢のもりのみやこ少年少女合唱団とコラボしたことがあるため、そちらの話のほうが私は印象に強い。競って一番になるより、自分の好きな事を高めていく人生の方が楽しいのではないかと私も思う。
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DKT事務局

 

 

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