第1回石川ブロック練習会

本日8月7日(日),石川ブロックの第1回練習会が「いしかわ子ども交流センター」で開催されました.DKTロボットスクールは月1回しかないので,これだけではなかなか上達しません.そこで,スクールのない日曜日に練習会を月1回程度実施しようと計画しています.今回はその記念すべき第1回目です.

練習会ではDKTロボットスクールの講師陣は来ないので,子供達が自分たちで内容を決めて運営する形式です.子供の自主性を伸ばすうえでも重要なイベントと考えています.

本日の練習会では,8月28日の試合に向け,練習試合を実施しました.どのチームもうまくいったことと,うまくいかなかったことがわかり,大変勉強になったと思います.今回参加したチームは問題点が明らかになり,試合のリハーサルもできたので本番の試合では活躍すると思います.

なお,次のウェブサイトで練習会の動画を見ることができます.

ブロック長

ロボカップジュニア世界大会での日本の実力は?

RoboCup2011が7月11日に終わりました.世界大会へ出場したRoboCup Junior Japanのメンバーがロボカップジュニアの夏合宿に参加して,世界大会報告をしてくれました.石川ブロックではサッカーAライトウェイトリーグしか実施できていないので,その内容を紹介します.

世界大会(サッカーAライトウェイトリーグプライマリ)の結果は次のとおりです.

  • スーパーチーム
    優勝: Reverse(日本), EMM‐CF(中国,マカオ),KYA
Macau(中国
,マカオ)
    準優勝: Submarine(台湾),Qi
Tian
Da
Sheng
2(中国), Jing’an
No.
1(中国)
    3位: GAKIDAYSYO(日本),Belle(台湾), Nanyang
2(シンガポール)
  • 単一チーム
    優勝: EMM‐CF(中国,マカオ)
    準優勝: Jıng’an
No.1(中国)
    3位: Nanyang
2(シンガポール)

スーパーチームは,国別の混成チームで競うもので,ロボカップジュニアの大きな特徴です.チームで協力するためには,英語でのコミュニケーションが不可欠です.子供のうちから,海外の子供と英語と交渉力の必要性を実感する機会を持てることは本当に貴重です.この中から将来,世界で活躍する人材が生まれることでしょう.

さて,スーパーチームでは,日本のReverseが優勝,GAKIDAYSYO(ガキ大将)が3位に入っていますが,単一チームでは表彰台に上がることができませんでした.夏合宿でのReverseの報告によると,日本のジュニアと中国やシンガポールのトップチームとはレベルが1段違うということでした.Reverseの分析によると次の点で日本が劣っています.

  • スピード&パワー

ハードウェアの性能で圧倒的に負けています.最高速度&加速度,キック力の面で負けています.中国チームのキック力は凄まじく,決勝戦で中国のキック装置がマカオチームのオムニホイールを粉砕したそうです.

中国チームはハードウェアが優れているだけではなく,ソフトウェアについても優れているそうです.この理由は,ハードウェアに関しては中国製の強力なキットを使い,ソフトウェアに専念する方式をとっているからとのこと.面白いことに,大人のロボカップでも,ヒューマノイドリーグは今年,DarWin-OPという製品を使ったチームが優勝しています.ヒューマノイドの場合はハードウェアの開発がとても難しく,多くのチームがロボットのハードを設計・製作するの多くの時間を費やし,ソフトは歩行制御させるだけで力尽きて試合に臨んでいます.ロボットは優れたハードウェアと優れたソフトウェアがあって初めて,優れたロボットになるので両者のバランスが重要なのです.

では,ロボカップジュニアではどうすれば良いか?

ロボカップジュニアの目的は勝ち負けではなく,どれだけ多くのことを自分で考え学ぶかということなので,両者をバランス良く学んでいけばいけば良いと考えます.

現在の科学技術は高度に発展し専門・細分化が進んでいます.ロボットはそれらをつなぐものだと思っています.将来無限の可能性がある子供に,ハードだけ,ソフトだけと方向を制限してしまうことは,ロボットを学ぶ意義を薄めることです.

目指せ! 21世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチ

石川ブロック長

 

 

 

ロボカップジュニア夏合宿2011 in 福岡

夏合宿交流戦の様子(サッカーフィールド)

7月31日から8月2日まで,ロボカップジュニア夏合宿2011に参加しました.場所は九州の福岡です.

初日は世界大会参加者の報告会やユニークな取り組みのプレゼンテーションがありました.プレゼンテーションはどの子供も素晴らしく,今時の子供,いや,ロボカップジュニアに取り組んでいる子供は日ごろからプレゼンテーションが鍛えられていると思いました.これからのグローバル社会で生き抜く上では必須な能力です.その中でも,私が一番印象に残っているプレゼンテーションはReverse(リバース)でした.サッカーAライトウェイトリーグのスーパーチームで世界大会優勝したことを納得させるできでした.発表者のロボカップジュニアにかける熱い思いがひしひしと伝わってきました.プレゼンテーションはテクニックではなく,気持ちであることを示した良い例だったと思います.e^πi+1(ZERO)やChitoseのプレゼンも素晴らしかったなあ.

2日目は,1日中交流戦でした.サッカーフィールドはライトウェイト2面,オープン1面,サッカーB1面でした.石川ブロックから参加した子供は,交流戦で2勝し,ジュース杯でも1勝することができ,ジャパンオープンよりはサッカーらしくなってきました.それでも,トップのチームと比較するとプログラムが荒く,まだまだ修行が必要です.また,私はジュニアの審判は初心者なので,審判の練習をしジャッジについて,経験豊富なジュニアのメンバーから指導を受けました.夜は,ロボカップメジャーのシミュレーションリーグで2010年世界チャンピオン,2011年世界第2位の秋山先生の講演があり,シミュレーションリーグの現状がわかりました.ジュニアはメカニクス,エレクトロニクスの開発をメインにしている子供が多いので,バーチャルなソフトウェアだけの話は難しかったかもしれません.

3日目は,ロボカップメジャーの中型ロボットリーグに参加し,日本では敵なし,今年の世界大会ではテクニカルチャレンジ競技で優勝したHibikino-Musashiチームのメンバーが来られ講演とデモを披露してくれました.講演は武村先生がロボカップ中型ロボットの歴史と現状を分かりやすく説明され,「10分間で10枚の紙だけを使って高いタワーを作ろう」というグループゲームなどがあり多いに盛り上がりました.子供達は自分がロボットを開発していることもあり,世界トップレベルのロボットのメカやエレクトロニクスに興味しんしんで,熱心に質問している姿がとても印象的でした.

北原先生から「夏合宿に参加している子供たちの中から来年の世界チャンピオンが生まれている」という魔法の言葉を子供達はかけられ,自分の可能性を信じることにより,大きく成長するためのステップになった夏合宿でした.実際に,昨年夏合宿に参加したReverseは今年世界チャンピオンになっているだけに魔法の言葉にも説得力があります.

最後に,合宿開催の担当だった九州ブロックの皆さん,とても楽しく有意義な合宿でした.各県のメンターの皆さんにもいろいろなことを教わりました.どうもありがとうございました.来年はどこで開催されるかわかりませんが,是非参加したいと思います.できれば涼しいところがいいなぁ.

石川ブロック長

 

8月7日ロボカップジュニア練習会‏

石川ブロックでは以下の予定で練習会を開催します.

  • 日時:8月7日(日)9:30~12:00
  • 場所:いしかわ子ども交流センター
  • 部屋:地下1階 ボランティアルーム
  • 参加対象:DKTロボットスクール受講生
  • 参加人数:申し込み受講生先着12名(あと5名).一人でも参加できます.保護者の見学は歓迎します.
  • 参加費:無料です.講師陣は来ないので,受講生で練習するという形式です.
    練習会は,子供たちが話し合って練習方法などを決めてもらいたいと思います. それが,子供たちの自主性を育てるロボカップジュニアの理念に合致すると考えています.
  • 備考:部屋が狭いので人数制限をしています.参加される場合は必ずメールで事前連絡してください.連絡のない場合は当日来られても参加できない場合があります.

事務局

ロボカップジュニア サッカーA用フィールド

ロボカップジュニアで使用しているサッカーフィールド(競技場)と床のグレースケール紙について問い合わせがありましたのでお知らせします.以下のサイトで購入可能です.

スクールで現在使っているフィールドは自作です.お子様と日曜大工で自作すると5000円程度でできると思います.普段練習する分にはロボットとボールがフィールドの外に出ないように枠だけでもあると便利です.

なお,床のグレースケール紙の自作は無理(安くできない)なので購入する方が良いと思います.来年のジャパンオープンのサッカーAはグレースケール紙を使うことが決まっています.

ロボカップジュニア2011第1回金沢大会

DKTロボットスクールの第4回目(8月28日)に2011年度の第1回金沢ノード大会を併せて開催します.

  • 競技内容は次のとおりです.
  • サッカーA ライトウェイトリーグのみ
  • 各チーム自律ロボット2台によるサッカー競技
  • 競技コート床:グレースケール
    使用ボール:RCJ-05定常発光モード(Bモード)
  • 2011サッカーAローカルルールに準拠します.ただし,次の項目は第1回金沢ノードだけの特別ルールを適用します。今後の大会や実際のジャパンオープンでは以下のルールは適用されないので注意してください.
    • ロボットにハンドルを付けることを推奨するが,ついてなくても参加できる.
    • 中立点、センターサークル、ペナルティーエリアはフィールドに描かれていない場合がある.
    • 前半,後半5分.前半と後半の休憩時間は2分.
    • 商用キットの使用を認める.
    • この特別ルールは変更される場合がある.

DKTロボットスクール第3回終了

ロボカップジュニア石川ブロックが毎月1回実施しているDKTロボットスクールの第3回がありました.今回は,ダイセン電子工業が開発したC-Styleを使ったプログラミングです.コンピュータの原理から始まり,入出力,変数,条件,繰り返しなどプログラミングを一通り説明しました.細かいところはわからなくてかまわないので,プログラミングの雰囲気を掴むことが狙いでした.受講生の皆さんが熱心に予習をやってきておかげでスムーズにスクールを終えることができました.ありがとうございます.

次回は,ファーストシーズンの終了です.ロボカップジュニアの競技会を行う予定です.

なお,レクチャーで紹介したLogical Thinkingの書籍は次の本です.小中学生には難しいと思います.もっと子供向けの本もネットを捜すといろいろ見つかります.この本は就職活動中の大学生に勧めたい本です.なお,Logical Thinkingは小中学生の国語教育などでもブームになりつつあるようで,書籍や塾もあるそうです.論理的思考に関しては科学では普通に行われていることだと思います.それを国語に取り入れているところが興味深く,私が子供のころにあったら良かったと思います.

校長


 

第3回スクール準備

7月9日(土)にDKTロボットスクール第3回目のリハーサルを約4時間かけてしました.

まずは,次回までの宿題となるクエスト5問.先生方は30分ぐらいでできました.

DKTロボットスクールでは,コラボレーション(共同)教育を大切にしたいと考えていますが,毎回時間がなく自分のことだけで精一杯で,チーム間のコミュニケーションを取ることが難しくなっています.

そこで,第3回のスクールでは,コラボレーションなくしてはチームの勝利はないミニゲームを考えていますのでお楽しみに!

校長

ロボカップジュニア夏合宿2011

以下の予定で,ロボカップジュニアジャパンの夏合宿2011が開催されます.これは石川ブロックの行事ではなく,ジャパンの行事です.

日程:7月31日~8月2日場所:福岡県立社会教育総合センター

〒811-2402 福岡県糟屋郡篠栗町金出3350-2
(ふくおかけん かすやぐん ささぐりまち かないで)

世界大会の報告会や練習試合があります.世界大会を目指している子供たちが日本各地から集まります.募集人員はジュニア60名,大人40名です.
詳しくは以下のページをご覧ください.

https://sites.google.com/site/rcjjsummercharenge2011

昨年,私はロボカップジュニアの夏合宿に講師として招かれ大人のロボカップリーグについて講演をしました.その時のブログ記事があるので参考にしてください.

http://demura.net/robocup/7714.html

ブロック長

ロボカップジュニア公式赤外線ボールのご紹介

DKTロボットスクール第2回目ごくろうさまでした.

自宅で復習や予習をするためにスクールで使用した赤外線ボールについてお問い合わせがありましたのでご紹介します.

イーケイジャパンが販売しているRoboCupJunior公式赤外線ボールです.このボールは実際のロボカップジュニアの公式戦で使われるものです.以下にリンクをはっておきましたのでよろしければご利用ください.

なお,赤外線は我々の身の回りでも使われています.テレビなどの赤外線式リモコンにロボットのセンサが反応するか試すと面白いかもしれません.

Joint to the World !