2017年8月を境に合同会社D.K.T.は石川にこもることなく、全国、世界で活動をしています。
D.K.T.代表の出村賢聖です。合同会社D.K.T.の2大ニュースのもうひとつは自律型生活支援ロボットHappy Miniの研究です。
2014年からの研究の成果が2017年に
Happy Miniの研究開発はロボカップジャパンオープン2014、16歳の頃から行ってきました。ロボカップ世界大会では2015年から大学の研究室で研究チームに加わり、初年度からチームの成果向上に貢献してきました。
5月 : ロボカップジャパンオープン
私がHappy Miniの紙の絵本読み聞かせシステムの研究を3年間行ってきました。今年のHappy Miniの絵本読み聞かせシステムの改善点です。
- 絵本が1ページ1-3秒と高速に読めるようになった。
- 文脈の内容から感情を込めて読むことができるようになった。
詳しくはロボカップ世界大会NVIDIA展示ブースで発表したスライドをご覧ください。
5月 : 学会誌
日本ロボット学会誌5月号ROS特集号「RoboCup@homeにおけるROSの利用」について金沢工業大学教授と共同執筆しました。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/35/4/35_35_295/_article/-char/ja/ 一昨年はシリコンバレーからskypeで自動制御計測学会で研究発表を英語で行いましたが、今回は学会誌の執筆です。今後は論文を執筆していきます。
6月 : ハードウェアのフル自作
ハードウェア担当の大学生が学業で忙しく作れないため、急遽大会1カ月直前からロボットの製作を担当することになりました。
四六時中Happy Miniのやすりがけをして、一層Happy Miniへの愛が膨らむ!詳細はまたの機会に!
6月 : ロボット人工知能ハッカソン
NVIDIAがHappy Miniチームのスポンサーになりました。ただ、学生さんはNVIDIAの最新機器の使い方がわかりません。そこで、行いました。
7月 : ロボカップ世界大会
ドイツのチームHomerの指導教員からFacebookで
「ロボカップ世界大会でロボット同士のコラボしないか」
という話が指導教員である教授に来ました。(英語で)
教授が「”メインエンジニアの賢聖に直接話してくれ”とドイツチームの指導教員に話した。賢聖くんお願い!」
と私に依頼がきたので、自分が話をすすめることに!LisaとHappy Miniがコラボし、Homer チームは優勝!
今年は学生参加ではなく参加費が割高の一般参加としました。会社設立したためです。MOOCでオンライン学習したり、営利を伴わない研究開発の毎日なので、学生起業家より学生らしい生活ですが。
11月 : SIGVerseシミュレータの開発
初めてHappy Miniの研究開発に取り組んだのは私が16歳の時で、RoboCup@homeシミュレーションリーグに参加したときでした。
その後、SIGVerseの開発者になりました。昨年はドローンをSIGVerseに対応させて強化学習の環境を開発しています。今後のHappy Miniの研究開発でSIGVerseを活用する予定です。
DKTの振り返りと今後の意気込み
2015年にロボットエンジニアとしてシリコンバレーに行き、帰国した後は、起業投資だけでなく、大企業、スタートアップ等から良いギャラや条件での仕事のオファーの話もありました。
しかし、Happy Miniの研究開発がしたかったため、石川に籠ってロボットの研究開発を行うほうを選びました。ロボカップ世界大会2017終了後は、石川でのHappy Miniの研究が一段落したと実感。
2017年8月を境に合同会社D.K.T.は石川にこもることなく、全国、世界で活動をしています。
今後ともよろしくお願いします。