DKT代表の出村賢聖です!
僕はCEO(起業家)とかリーダーという立場と存在が嫌いだった。
それは昨年11月から今年2月までシリコンバレーで働いた時に
起業家というものはジャイアンみたいに威張って仲間にも脅したりして仕事をやらせ、偉い人には媚びを売ってかけひきし、投資金をとってくる役割なのかなと思いこまされていた。
自分はそういう事は嫌いなので、リーダーにはなりたくないと思うようになっていた。
なので、起業は1人で地元で地味にやっていこうと思っていた。
8月に和歌山で行われた国際高校生テクノロジービジネスプランコンテスト、GTE2016に3日間参加してきた。広告を見たときは一見しょぼそうだったけど、参加してみたら内容がすごかった
これは高校生対象の起業家講座。ちょうど2年前の8月に自分は大人向けのStartup Weekend Tokyoに参加していた。しかし、それが比較にならないぐらい内容に濃さがあり、当時より成長した今の自分に大変多くの学びがあった。
この講座では、シリコンバレーの起業家育成の私立高校で教えているJuston先生が来日し、講師を努めた。
最も重要である、チームワークと、ビジネスに必要な以下の4つを学んだ。
- 経営/ビジネスプランニング
- マーケティング
- 会計
- プレゼンテーション
チームワーク
チームは起業において重要である。
「最初は1人でやった方が早くても、メンバーがいる事でいずれ事業を大きくできる。そのために、チームを組んでやっていくことが必要だ。」というのがJuston先生の考えだ。
- CEO(最高経営責任者)
- CTO(最高技術責任者)
- CFO(最高財務責任者)
- CMO(最高マーケティング責任者)
- COO(最高執行責任者)
CEOは社長だが、「CEO = Servant Leader(尽くすリーダー)である」とJuston先生は言った。
CEOが一人でアイデアを決めるのではなく、他のメンバーがアイデアを引き出せるような環境を作り、良いアイデアを皆で作り上げ、意思決定をするのがCEOの役割である。
自分が働いたシリコンバレーの日本人CEOは、他の大学生メンバーを俺の「奴隷(slave)」と呼んで使っており、自分は上ですごい人間だというアピールをまわりに常にしていた。この日本人CEOのやり方は現代のアメリカ人起業家からしたら特殊な方法なのだとわかった。
自分はDKTロボットスクールで小中学生にわかりやすいようにゲームやアニメのキャラクターにたとえてプログラミングを説明したり、楽しんでもらえるように工夫していた。そして小中学生が自分で答えを発見し、わくわくするのを見て自分も一緒に楽しんでいた。
つまり、ジャイアンのようになる必要はなく、仲間には自分の今までしていたような接し方で起業できるのだとわかった。
1. ビジネスプランニング/経営
ビジネスの計画を立てることをビジネスプランニングという。
ビジネスの計画を立てたら、事業計画書という書類を作って事業のメンバーに見せたり投資家に見せることが多い。
近年、ビジネスプランの作り方の方法としてLean Startup Methodが主流になってきている。これは、何十年間の企業を見て、成功率をもとに、どのようなビジネスプランの立て方がいいのか調べたところ、ある法則性を発見した。その法則性を使ったビジネスプランの作り方がLean Startupである。
まだ完璧でないプロダクトをとりあえず出してユーザーの声を聞く。
フィードバックをもらって改良し、ユーザーの求めるものをつくりあげていく。これも自分がドローン等のプロジェクトで実践していた方法そのものだった。
最終日には審査員の前でビジネスプランを発表した。
Juston先生はビジネスのアイデアを結果として評価するのではなく、チームとしてや1人1人の性格や役割なども良く見て評価してくれた。
自分達のチームはアメリカの女子高生、高専女子、SSH男子校生とオンライン高校生の僕の4人チームだった。
パッションがあり個性的で、チームワークが大変良い!!!
Juston先生はそう褒めてくれた。自分もそう思う
このワークショップで自分はCEO つまり、Servant Leader(尽くすリーダー)を担当することになった。プロダクトデザインは高専女子が、プロダクトのプランニングはユーザーのことを知っているアメリカの女子高生が、プレゼン資料制作はSSH男子校生が向いているなどの適性を僕が判断して、本人が楽しめそうなおすすめの役割分担をした。自分はビジネスプランニングを半分担当、プレゼンでは売上予測・競合分析などの部分を作り、アメリカの女子高生へは英語・日本語のサポートを行った。
また、チームメンバー全員の要望をすべて取り入れた。
ビジネスプランを作るときは、まず全員のアイデアを合体させた。大きくなりすぎたアイデアの縮小は、CEOが決定するのではなく、チームメンバーに選択を行ってもらうことにより、本当に必要なアイデアだけを作ることができた。
その結果、楽しいチームになり、GTEが終わってからも交流が続いている。
「日本が恋しい!!」とアメリカの女子高生からもメッセージがきている。
Juston先生、カピオンの能登さん、サポートしてくれた大学生チューター、この企画をしてくれた運営の皆様、そして最高のチームメンバーである仲間たち、大変ありがとうございました。
自分は最初は一人からスタートしようと思いますが、仲間を入れる時にはJuston流のやり方で起業をしていきたいと思います!
写真は一部GTEのHPからリンクをしています。
出村君:とっても言い体験出来たようだね。私も嬉しいですよ。来年は私のロンドンにいる孫も是非挑戦したいと言ってる。彼女はイギリス、スペイン、スイスのカルチャー持ってくると思う。 また機会あったら参加してね〜!!
曽我さん、どうもありがとうございます!!
またGTE関連イベントありましたら参加したいのでよろしくお願いします!最高のワークショップ、ありがとうございました!