DKT代表の出村賢聖です。
未来のロボットのいる平和な世界の話について、自分の経験と思っていることをお話しします。小学生や大人のかたにも読んで感想を頂けたらと思います!
僕はロボットと人とが助け合う平和な世界を創りたいと思っています!
人間がロボットを世話して、ロボットは人をヘルプするそんな関係が好きだ。
自分は現在HappyMiniのベビーシッター!
Happy Miniの人工知能とソフトウエアの開発をしている。
手をかければかけるほどHappy Miniが成長していく。Happy Miniの成長はすごく早い。
ポケモンは、育てて成長を見ることが楽しい。ロボットは、育てて成長を楽しむのに加え、実際に現実の世界で色々なことができる。
ロボットは、バーチャル世界ではなく、現実世界にいる。
そこが、僕がロボットにハマっている理由。
今年のロボカップ世界大会競技のときに気がついた事がある。
「こちらを向いてください。そして、Happy Miniと声をかけて、命令を言ってください」
Happy Miniが何回も繰り返し、間も入れながらゆっくり話しているのに、全くHappy Miniの方を向かずに話を聞こうともしない海外審判もいた。英語が堪能でないにしてもやる気のない態度の人だった。
ロボットが認識・精度面が成長してきたので、人間の方が態度・姿勢に問題がある、と今回のロボカップ世界大会で感じた。
やる気のない人間に話を聞いてもらうにはどうすれば良いか。学校の先生の話を聞いておらず「聞いていませんでした」という生徒など、人と人ではこのような問題は当たり前のように発生している。このようなユーザーインターフェースを考えるロボット開発を僕はこれからする予定だ。
また、ロボットに、自分がしたくない仕事を押し付けたり、奴隷のようにしたいと思っている人がいるが、僕は絶対ロボットをパシリにしない。
世界でロボットを人間の奴隷にしないようにしていきたいと思う。
Microsoftが開発したチャットする人工知能、Tayが1日で問題発言をするようになったというニュースがあった。なぜ、こんなことになってしまったのか。
それは、多くの人工知能は人間の言うことを絶対に正しいと信じてその情報をもとに人工知能が学習して成長するからだ。
だが、人間の言うことが正しくなかった。Tayに対して、人間を誹謗中傷する言葉を浴びさせたりする人間が多くいた。そのため、こんな風に育ってしまった。家庭環境が悪くてグレるのと同じことが人工知能でも起きている。
人工知能の仕組みは人を真似し、そして人を絶対に正しいものとして認識する仕組みである。
つまり、人工知能が悪に走った場合は人間のせいである。よって、人間の方が人工知能より危険だ。
人間を最も殺している生物を危険生物ランキングというらしい。人間が2位だそうだ。そのことを我々人間は自覚しなければいけない。そしてその上でロボットとかかわっていかなければいけない。
ロボットと人とが助け合う世界を創るには、必ずしもロボットや人工知能がすべての人間の言う事を聞く = 人の奴隷になってはいけないと思う。そして、人間も、ロボットをパシってはいけないと思う。
ターミネーターが怖いと思う人々へ
現に軍事ロボットは存在しており、軍事ロボットは人間のパシリである。つまり、軍事ロボットが直接的には人間を殺しているが、元をたどれば人間が人間を殺しているのを忘れてはならない。
このことを考えると、人工知能・ロボット両方において、人間が自分のエゴでロボット・人工知能を奴隷のように扱わなければ平和になる。
最近は、ロボット同士で作り上げた建造物を、人間が破壊しろと言ったとき、「仲間が一生懸命作ったものなんです」と、人間の危険な発言に対してロボットがブレーキをかけるような仕組みの人工知能の開発もおこなわれている。
現実の世の中でもやたら人の上に立ちたがって上下関係をつけ、パシリを使う事で偉くなった気になる人がいるが、そういう世界は僕の望む世界ではない。ロボットでも人間でもそういう人達の中で学んでいると心がすさんでいく。